今まさに「春の土用」の時期です

4月17日から5月4日は「春の土用」。土用といえば夏のうなぎが有名ですが、実は土用は年に4回あり、各季節の変わり目に訪れます。

この時期、「なんとなくだるい」「胃がもたれる」「気分が上がらない」という方が増えます。東洋医学ではこれを偶然とは考えず、身体が季節の移り変わりに対応しようとしているサインと捉えます。

春の土用に不調が出やすい理由——肝から脾へ

東洋医学の五行説では、春は「肝(かん)」の季節です。冬の間に蓄えたエネルギーが春の陽気とともに発散・上昇し、肝に負荷がかかりやすい時期です。そこに新年度の環境変化・花粉・気温差が重なることで、イライラ・目の疲れ・頭痛・肩こりなどの「肝のサイン」が出やすくなります。

春の土用はその肝のエネルギーが「脾(ひ)」へと移行するつなぎ目です。脾は東洋医学では消化吸収・水分代謝・気血の生成を司る臓です。肝の疲れを引きずったまま土用に突入すると、脾の働きも低下しやすくなります。

脾の弱りが現れると、こんな症状が出やすいです。だるさ・疲労感・朝起きられない、胃もたれ・食欲不振・消化不良、むくみ・身体の重だるさ、集中力の低下・気分の浮き沈みなどです。

足立区でも、この時期に「なんとなく不調が続いている」というご相談が増えます。自律神経の乱れを感じている方は、春の土用に症状が出やすいことが多いです。

春の食養生——肝と脾を整える食べ方

東洋医学では「春は酸味・苦味・香りのある食材が身体を助ける」と考えます。旬の食材にはその季節の身体を整える力があるとされています。

肝を助ける食材

ふきのとう・たけのこ・菜の花・春菊・よもぎなどの山菜・苦味野菜は、体内にこもった余分な熱を発散させデトックスを助けます。あさり・しじみなどの貝類はタウリンが豊富で、肝を補う食材として東洋医学でも重視されています。いちご・柑橘類などの酸味のある果物も肝の働きを促します。

脾を助ける食材

かぼちゃ・さつまいも・山芋・にんじんなどの黄色い根菜・芋類は、脾が好む自然な甘みを持つ食材です。温かいお粥・スープ・煮物として食べることで、消化器への負担を減らしながら気血を補うことができます。

避けた方がいい食べ方

冷たい飲み物・生もの・脂っこいものは脾を冷やし消化の負担になります。また食べすぎも脾への過負荷になるため、腹八分目を意識することが大切です。

春の土用の過ごし方

古典「黄帝内経」には、春は「少し遅く寝て、少し早く起きる」「日の出の気を体に取り込む」「体を伸ばし、ゆっくり歩く」という過ごし方が記されています。肝は「筋」を司るため、ストレッチや散歩が直接肝を助けます。怒りや感情を溜め込まず、穏やかに発散させることも肝の養生につながります。

この時期の不調に、鍼灸でできること

食養生と並行して、鍼灸で気血の巡りを整えることで季節の変わり目の不調が落ち着きやすくなります。だるさ・胃もたれ・イライラ・眠りの浅さなど、「なんとなく不調」が続いている方はぜひ一度ご相談ください。

はりきゅうはれ梅島院では、身体全体の状態を見ながら患者様ひとりひとりにあわせた鍼灸治療を行っています。まずはお気軽にお声がけいただけると嬉しいです。

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