|血圧とは
血圧は、心臓が血液を全身に送り出す際の圧力であり、健康の重要な指標です。高血圧と低血圧は、それぞれ異なる健康リスクをもたらしますが、どちらも自律神経のバランスと密接に関わっています。
|血圧に影響を与える要因
血圧は様々な要因で変動します。
日内変動: 起床後から日中にかけて上昇、夜間睡眠中に低下。
温度による変動: 冬は寒さで体温を上げるため血管が収縮します。そのため寒くなると血圧が高くなる傾向があります。
加齢: 血管の弾力性低下により血圧は高くなる傾向があります。
生活習慣: 食事(塩分・糖質脂質)、飲酒、喫煙は血圧を上げてしまいます。
体位: 立位、座位、臥位など体位の変換で血圧が変動します。立ち上がりや起き上がりの際に立ちくらみやめまいや吐き気が起こってしまう起立性低血圧という病気もあります。
精神状態: 興奮や緊張、ストレスで交感神経が高まり血圧が上昇します。

|自律神経系の調節
血圧は、神経系、内分泌系、腎臓など様々な機構で調節されます。特に重要なのは自律神経です。
バランスの崩れは血圧異常につながります。交感神経は血管収縮、心拍数増加により血圧上昇させ、
反対に副交感神経は血管拡張、心拍数低下により血圧低下させます。
|低血圧
低血圧とは
低血圧は、血圧が基準値よりも低い状態を指します。一般的に、収縮期血圧(上の値)が100mmHg以下、または拡張期血圧(下の値)が60mmHg以下の場合を低血圧と診断します。血圧は平均的に女性は低く、低血圧になられる方が傾向的に多いです。
種類
本態性低血圧:
特に原因となる病気がないにもかかわらず、体質的に血圧が低い状態です。遺伝的な要因や、自律神経の調節機能が上手くいかない考えられています。若い女性や痩せ型の方に多く見られます。
起立性低血圧:
横になっている状態から急に立ち上がった際に、血圧が急激に低下する状態です。重力の影響で血液が下半身に溜まり、心臓に戻る血液量が一時的に減少するために起こります。立ちくらみやめまい、眼前暗黒感などの症状が現れます。自律神経の調節の乱れや、脱水、薬剤の副作用などが原因となることがあります。
症候性低血圧:
何らかの病気(内分泌疾患、神経疾患、心臓病、感染症など)や薬剤の副作用などが原因で起こる低血圧です。甲状腺機能低下症、アジソン病、パーキンソン病、糖尿病性神経障害などが原因となることがあります。
食後低血圧:
食後に血圧が低下する状態です。食事をすると消化器官に血液が集中するため、一時的に血圧が低下します。特に高齢者や、高血圧の治療薬を服用している方に多く見られます。
症状: 立ちくらみ、めまい、疲労感・倦怠感・疲れやすい、朝の目覚めが悪い、睡眠障害、冷え性、手足の冷え、頭痛、肩や首のこり、集中力の低下、食欲不振など。
|高血圧
高血圧とは
高血圧は、血圧が基準値よりも高い状態を指します。一般的に、収縮期血圧(上の値)が140mmHg以上、または拡張期血圧(下の値)が90mmHg以上の場合を高血圧と診断します。
血圧が高くなる要因
加齢や遺伝によるものや食事(塩分・糖質脂質)、飲酒、喫煙などの生活習慣が積み重なり高くなるものがほとんどです。その結果、血管の壁が厚くなったり、血管が狭くなり動脈硬化が進行します。
また他には腎臓、ホルモン異常、薬の副作用も関与してるといわれています。
症状
頭痛、めまい、肩こり、動悸、息切れ、顔のほてりまど。また、動脈硬化が原因で脳卒中、脳梗塞、脳出血、心筋梗塞、狭心症、腎臓病など重大な病気を引き起こすリスクが高めます。
|鍼灸治療のアプローチ
自律神経の調節
鍼灸治療と脳内で分泌されるβ-エンドルフィンという神経伝達物質の分泌と関係深いことがわかっています。β-エンドルフィンは自律神経の調節作用だけでなく鎮痛作用、免疫力の向上などが発揮されると考えられています。また、自律神経の調節は高血圧・低血圧のお悩みにどちらとも改善の期待があります。
血流の改善
鍼灸治療は血液循環の改善や促進させる期待ができます。また、本来、経穴(ツボ)は血管、筋肉(血流のサポート)、神経の近くに分布することが多いです。
|日常生活でできること
規則正しい生活:十分な睡眠、規則正しい生活リズム。特にこれらは自律神経の調節にはとても大切なことです。
食生活の改善:バランスの取れた食事。過度な塩分、糖質脂質を控える。
適度な運動:有酸素運動は血液や酸素を送る心臓や肺が関係します。心拍出量を向上させる有酸素運動は効果が期待できます。
休息:リラックスする時間を持つ。
禁煙、節酒:喫煙や過度の飲酒を控える。
アクセス
東武スカイツリーライン「梅島」駅より徒歩7分
駐輪スペースはございますが駐車場はございません。ご負担のもとパーキングエリアをご利用ください。
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